転職して今年の源泉徴収票が2枚ある…
そんな方は、確定申告に戸惑うことも多いはず。
本記事では、なぜ2枚必要なのか、記入方法、e‑Tax入力例、手続きの流れを分かりやすく解説します。
必要書類や注意点も網羅し、疑問にしっかりお答えましす。
目次
源泉徴収票が2枚になるケース 🔁
- 年内の転職:前職・現職の両方から源泉徴収票を受け取る
- 副業・ダブルワーク:複数社で収入がある場合も同様
基本的に、すべての源泉徴収票を合算して申告します。
なぜ申告書に合算記載が必要なのか?
確定申告は「1年間の所得」を申告する制度のため、会社ごとではなく、トータルの収入・税額を反映させる必要があります 。
未申告だと、延滞税・無申告加算税(最大20%超)などの罰則対象に。
確定申告書への記入方法
1. 第一表(収入・控除など)

- 「収入金額等」の「給与」欄 → 2枚分の支払金額の合計
- 「給与所得」→ 給与所得控除後の合算額。2枚以上時は新たに算出
- 「源泉徴収税額」→ 2枚分を足した額
2. 第二表(所得の内訳)

- 所得内訳に「給与」、各社別に支払者名や所在地を記入し、収入金額と源泉徴収税額は個別の数字を記載
→ 第一表:合算記載 / 第二表:1枚ずつ個別記載
e‑Tax入力方法(スマホ・PCどちらも)
国税庁の確定申告書等作成コーナーでは、
スマホ撮影入力にも対応。控除額や保険料など他の情報も補完可 。
転記時の注意ポイント
- 給与所得控除後金額は支払金額合算時に算出要
- 社会保険料控除・生命保険料控除などは、各源泉徴収票の控除欄を合算して記入
- e‑Taxなら自動反映、手書きの場合は要注意
- 会社名・所在地は源泉徴収票の通りに記入
あ確定申告が必要なケース・不要なケース
✅ 必要なケース
- 年末調整がされていない(年内に無職や年末転職)
- 2社とも甲欄で源泉徴収されている場合
- ダブルワークなどで合算の所得額に対して所得税が過少
❌ 不要なケース
- すでに年末調整がされ、2枚とも提出済(前職・現職まとめてOK)
- 控除範囲内で所得税0円
- 明らかに源泉徴収で払い過ぎた場合は「還付申告」のみでOK
手続きの流れと準備すべき書類
- 前職と現職の 源泉徴収票 2枚
- 控除関係の 証明書類(社会保険・生命保険・地震保険・医療費・寄付金など)
- 国税庁フォーム
- 入力→申告→(還付なら)還付の受け取り
申告期間:翌年2/16〜3/15。e‑Taxは早期受付あり
よくある質問(FAQ)
Q:非課税通勤手当は含めるの?
→ 源泉徴収票の「支払金額」は課税対象のみ記載。非課税分は含まれません 。
Q:源泉徴収票が遅れている…?
→ 発行遅れは企業に問い合わせ、不発行なら税務署に「不交付届」を提出。
Q:2枚とも年末調整済だけど合算して申告する?
→ 合算額に基づき申告書を作成し、提出自体は不要でも還付申告・過不足確認は可能・推奨 。
まとめ|書き方チェックリスト
チェック項目 | 内容 |
---|---|
源泉徴収票 | 2枚とも揃っているか |
合計 | 支払額・控除後額・源泉徴収額を合算して記入 |
記入フォーム | 第一表は合算、第二表は会社別記入 |
e‑Tax対応 | 複数入力機能を活用 |
確定申告必要性 | 年末調整・甲乙・年収状況で判断 |
ペナルティ回避 | 無申告・延滞税に注意 |
安心して確定申告をするために、源泉徴収票の内容を正確に反映することが重要です。ぜひ本記事を参考に、スムーズな手続きを進めてください!